建辞郎建設・土木の用語辞典

先行工事

せんこうこうじ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

工程管理・施工計画

先行工事とは

大規模な建設プロジェクトにおいて、建物や橋梁などの主要な本体構造物の施工に着手するのに先立って、あらかじめ完了させておく必要がある一連の準備的な工事群のことである。プロジェクトの最も初期の段階である着工直後に実施され、敷地内の造成や盛土による地盤の平坦化、重機が搬入するための仮設道路の整備、あるいは工事用の電気や水道などのインフラ引き込みなど、後続の本体工事を安全かつ円滑に進めるための不可欠な基盤を作る役割を担う。軟弱地盤における杭打ち前の地盤改良や、山留め壁の構築など、敷地の条件によって先行すべき工種は多岐にわたり、全体のクリティカルパスを左右する重要な工程となる。

出典: 施工計画・施工管理テキスト(建設業振興基金)

現場での使われ方・注意点

現場の土木監督や造成工の間では単に先行や段取り工事と呼ばれ、設計図面が全て確定する前の段階から見切り発車で着手されることも多く、行政の許認可手続きと並行して進められる。段取りの勘所として、ここで構築した仮設道路の地耐力や仮設電気の容量が、後から入ってくる大型クレーンやタワークレーンの要求スペックを満たしているか、本体工事の計画と事前にすり合わせておくことが不可欠である。単なる雑工事と捉えて工期管理を甘くすると、本体工事を担う鉄筋工や型枠工の乗り込み日に作業場所が用意できていないという事態を招き、プロジェクト全体の工期遅延に直結する取り返しのつかない失敗となる。

別の呼び方

先行工前処理工事先行工種前置工事準備工事

工程管理・施工計画の中での位置づけ

先行工事は「工程管理・施工計画」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはクリティカルパス(4語の説明に登場)です。この分類の17語は工程管理・施工計画の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10