余裕工程
よゆうこうてい
音声:VOICEVOX:雀松朱司
余裕工程とは
ネットワーク工程表による工程管理において、ある作業に設定された割り当て期間と、その作業を完了するのに実際に必要な日数との差によって生じる時間的なゆとり(フロート)である。この時間内であれば、悪天候や資材の搬入遅れで作業の開始や完了がずれ込んでも、プロジェクト全体の最終的な竣工予定日には影響を与えない。現場の限られた人員や重機を効率よく配分するための調整弁として機能する。全体工期を決定づけるゆとりのない作業経路(クリティカルパス)にはこの余裕日数がゼロとなり、明確に区別して管理される。
出典: 施工計画・施工管理テキスト(建設業振興基金)
現場での使われ方・注意点
現場監督や工程担当が、日々の日程調整や他業種との間で人員の融通を行う際に確認する重要な指標である。現場管理の勘所は、余裕工程を持っている工種の作業員や重機を一時的に止め、遅れが絶対に許容されないクリティカルパス上の作業の支援へと柔軟にシフトさせることである。よくある失敗は、この「ゆとり」があるからといって現場への入場や着手を無計画に先延ばしにしすぎることである。余裕日数をすべて食いつぶしてしまうと、その作業自体が新たなクリティカルパスに変化してしまい、その後の小さなトラブルで全体工期が遅延する。
別の呼び方
フロート遊びslackトータルフロートバッファ工程
工程管理・施工計画の中での位置づけ
余裕工程は「工程管理・施工計画」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはクリティカルパス(4語の説明に登場)です。この分類の17語は工程管理・施工計画の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10