建辞郎建設・土木の用語辞典

並行施工

へいこうせこう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

工程管理・施工計画

並行施工とは

同一の工事現場において、本来であれば順番に行うべき複数の異なる工区や工種を、時系列上で重なり合わせて同時に進める施工方法のことである。主に工期が極端に逼迫している現場や、超高層ビルのように下層階と上層階で作業内容が完全に分離できる大規模現場において、全体の工期を大幅に短縮する目的で採用される。躯体工事が完了するのを待たずに、完了した階層から順次内装工事や設備工事を追いかけるように着手する手法が代表的であり、スケジュールがラップすることで人員の効率的な配置が可能になる半面、作業エリアの競合や資材搬入用エレベーターの渋滞など、現場内のロジスティクス管理が極めて複雑になる。

出典: 施工計画・施工管理テキスト(建設業振興基金)

現場での使われ方・注意点

現場監督や各職長の間ではラップ施工や相番作業とも呼ばれ、毎日の昼礼や調整会議において、どの業種がどのエリアを何時から何時まで占有するかという時間単位の緻密な調整が行われる。段取りの勘所として、上部階で型枠を組んでいる真下の階で電気配線を行うといった上下作業が常態化するため、強固な朝顔や防護床の設置による墜落・飛来落下災害の防止が絶対条件となる。職人同士の譲り合いに任せて無計画に並行させると、一方が足場を組んで他方の材料搬入経路が塞がれたり、仕上がったばかりの壁を別の業種が汚したりと、手戻りとトラブルが連鎖して結果的に工期が伸びるという最悪の失敗を招く。

別の呼び方

同時施工パラレル施工並行工法ラップ施工

工程管理・施工計画の中での位置づけ

並行施工は「工程管理・施工計画」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはクリティカルパス(4語の説明に登場)です。この分類の17語は工程管理・施工計画の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10