トランス
とらんす
トランスとは
内部に巻かれたコイルの電磁誘導作用を利用することで、交流の電圧を高圧から低圧へ、あるいはその逆へと変換(変圧)する電気機器であり、日本語では「変圧器」と呼ばれる。英語の「トランスフォーマー」の略称。電力会社から送られてきた数千ボルトという危険な高圧電力を、ビル内の照明や住宅のコンセントで安全に使用できる100Vや200Vといった低い電圧に降圧するため、建物屋上や電気室にある受配電設備(キュービクルなど)の心臓部として必ず設置される。内部の冷却・絶縁方式によって、絶縁油で満たされた油入(ゆいり)トランスや、樹脂で固められたモールドトランスなどの種類がある。
出典: 内線規程・電気設備技術基準(経済産業省)
現場での使われ方・注意点
現場の電気工や監督からは日常的に「トランス」と呼ばれる。建物の電気設備の要となるため、キュービクルへの搬入と結線作業は停電を伴う深夜などの限られた時間に行われることが多い。非常に重い機器であるため、搬入ルートの床の耐荷重確認と、レッカーでの吊り込み計画を入念に練っておくのが事前の段取りの要。稼働中は内部のコイルから大量の熱と「ブーン」という低い唸り音(電磁振動)が常時発生するため、熱だまりを防ぐ換気スペースの確保と、基礎部分への防振ゴム敷設による騒音対策が勘所となる。結線の端子の締め付けが緩いと、そこから異常発熱して火災につながる恐れがあるため、トルクレンチによる確実な確認が必須。
別の呼び方
変圧器受電機器transformerトランスフォーマー変電トランス
電気工事の中での位置づけ
トランスは「電気工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは電気設備(5語の説明に登場)です。この分類の17語は電気工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10