塩分測定
えんぶんそくてい
音声:VOICEVOX:雀松朱司
塩分測定とは
鉄筋コンクリート構造物の劣化を未然に防ぐため、まだ固まっていない生コンクリート中に含まれる塩化物イオンの量を専用の器具を用いて数値化する試験です。コンクリート内部の塩分量が規定値である0.30kg/m3を超えてしまうと、アルカリ性が失われて内部の鉄筋が早期に錆びて膨張し、コンクリートの剥落など構造物の寿命を著しく縮める原因になります。このため、コンクリートを現場に打ち込む直前の品質確認工程において必須の検査項目となっています。測定には、簡易的な試験紙であるカンタブを用いる方法や、専用の塩分計を用いる方法があります。
現場での使われ方・注意点
現場監督や生コンクリート工場の試験係によって、打設直前の現場受入検査の一環としてミキサー車ごとに実施されます。テストピースの採取と同時に行い、試験紙の変色度合いを読み取るまで少し時間がかかるため、打設の進行を妨げないよう手際よくサンプリングを行うのが現場での段取りです。通常の強度試験とは異なり、海砂を骨材として使用する地域や、寒冷地で散布される凍結防止剤の影響が懸念される環境下では特に警戒されます。ここで基準値をオーバーした場合はそのロットの生コンを全量持ち帰らせる(返品)必要があり、妥協による受け入れは禁物です。
別の呼び方
塩化物含有量測定カンタブ試験生コン塩分検査
検査・品質管理の中での位置づけ
塩分測定は「検査・品質管理」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは品質管理(4語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は検査・品質管理の基礎、この分類の51語は検査・品質管理の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10