建辞郎建設・土木の用語辞典

タックコート

たっくこーと

音声:VOICEVOX:雀松朱司

舗装工事

タックコートとは

アスファルト舗装の多層施工において、すでに施工された基層などの下層、あるいは切削された既設舗装面と、その上に新しく敷き均す表層のアスファルト混合物との接着性を高めるために散布されるアスファルト乳剤のことであり、べたつきを与える被膜に由来している。主に道路舗装工事の表層敷き均し直前の工程でディストリビューターなどの専用車両を用いて散布され、車両の通行荷重によって生じる舗装層間のズレや剥離を防ぐ役割を持つ。路盤とアスファルトの間に散布されるプライムコートとは異なり、タックコートはアスファルト層同士を強力に一体化させる目的に特化して成分や粘度が調整されている。

出典: 舗装施工便覧(日本道路協会)

現場での使われ方・注意点

現場の舗装工や監督の間では単にタックと呼ばれ、表層のフィニッシャーによる敷き均し作業の直前を追いかけるように散布される。段取りの勘所として、散布直後は水分を含んで茶褐色をしているが、水分が蒸発して黒色に変わる分解という現象を待ってから上の層を敷く必要があり、この待ち時間の見極めが品質を左右する。路盤材に浸透させるプライムコートと混同されやすいが、タックコートは接着剤としての役割に特化しており、未分解のままアスファルトを敷いたり、散布ムラや量が多すぎたりすると、夏場に舗装表面に乳剤が滲み出して黒光りするブリーディングという不具合を引き起こす原因となる。

別の呼び方

接合剤tack coat粘着材タック

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舗装工事の中での位置づけ

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-09