溶接部浸透探傷試験
ようせつぶしんとうたんしょうしけん
溶接部浸透探傷試験とは
ステンレスやアルミニウムなど磁気を持たない金属を含む鋼材の溶接箇所において、表面に開いた微細なクラックやピンホールといった目に見えない欠陥を、赤い浸透液の毛細管現象を利用して目視で検出する非破壊検査です。JIS Z 2343に手順が定められており、構造物の強度低下を防ぐ目的で実施されます。主に鉄骨の溶接組み立て工程の完了後や、配管の接合部を検査する際に用いられます。赤い液体を散布して表面を拭き取った後、白い現像液を吹き付けることで、傷の中に残った赤い液を表面に浮き上がらせて欠陥の有無を判定します。
現場での使われ方・注意点
現場の検査員や鍛冶工からは「PT検査」や「カラーチェック」と呼ばれ、ステンレス製の手すりやタンクの溶接が完了したあとの品質確認で多用されます。段取りの勘所は、赤い浸透液を塗布して所定の時間が経過した後の洗浄・拭き取り作業であり、溶剤を含ませたウエスで表面の余分な液だけを慎重に拭き取り、傷の中の液まで洗い流さないようにする手加減が求められます。内部の傷を探す超音波探傷試験とは異なり、あくまで表面に開口している傷しか見つけられません。よくある失敗は、拭き取りが不十分なまま現像液をかけてしまい、傷がないのに全体が赤くにじんで判定不能になることです。
別の呼び方
ようせつぶしんとうたんしょうしけんPTカラーチェック浸透探傷溶接部浸透探傷検査
検査・品質管理の中での位置づけ
溶接部浸透探傷試験は「検査・品質管理」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは品質管理(4語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は検査・品質管理の基礎、この分類の51語は検査・品質管理の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23