建辞郎建設・土木の用語辞典

溶接部放射線透過試験

ようせつぶほうしゃせんとうかしけん

音声:VOICEVOX:雀松朱司

検査・品質管理

溶接部放射線透過試験とは

JIS Z 3104等の規格に基づき、鋼構造物の溶接部にX線やガンマ線などの放射線を照射し、背面に配置したフィルムに透過像を写し出すことで、外観からは見えない内部の欠陥を検出する非破壊検査です。溶接内部の気泡(ブローホール)やスラグ巻き込み、溶込み不良がないかを確認し、構造物の強度と安全性を担保するために行われます。鉄骨製作工場の受入検査や、現場での溶接完了後の品質管理工程で実施されます。超音波探傷試験(UT)が音の反射で欠陥を探るのに対し、本試験はレントゲン写真のように視覚的な証拠が直接残る点が異なります。

現場での使われ方・注意点

現場や工場では英語名のRadiographic Testingから「RT(アールティー)検査」と呼ばれます。段取りの勘所は、撮影時に有害な放射線が出るため、作業半径内に立入禁止区域を設け、他の職人が絶対に近づかないよう見張りを配置する計画を立てることです。UT検査と異なり、撮影からフィルム現像、判定結果が出るまでに時間がかかるため、後続の塗装や足場解体の工程に影響を与えないよう手配のタイミングが重要です。よくある失敗は、撮影前後のフィルムに水滴や引かき傷をつけてしまい、それが溶接欠陥と見分けがつかずに再撮影となることです。

別の呼び方

ようせつぶほうしゃせんとうかしけんRTレントゲン検査放射線検査溶接部放射線透過検査

検査・品質管理の中での位置づけ

溶接部放射線透過試験は「検査・品質管理」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは品質管理(4語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は検査・品質管理の基礎、この分類の51語は検査・品質管理の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23