合成床版架設工
ごうせいしょうばんかせつこう
合成床版架設工とは
橋梁における車両や歩行者が直接通行する床部分(床版)を作る際、あらかじめ工場で精密に製作された底鋼板などの鋼製パネルをクレーンで主桁の上に次々と敷設していく作業のことです。この鋼製パネルは、後から打設されるコンクリートと強固に一体化して荷重を支える「合成床版」の土台となります。パネル自体がコンクリートを打つ際の型枠の役割を兼ね備え、さらに内部に配置された鉄筋と同等の引張強度を持つため、従来の鉄筋コンクリート床版で必要だった現場での危険な型枠支保工の組み立てや、大量の鉄筋を編む煩雑な作業を大幅に省略でき、高所作業の安全向上と抜本的な工期短縮をもたらす画期的な工法です。
現場での使われ方・注意点
現場ではトラックで搬入された大型パネルを、橋の端から順にレッカーで吊り上げて主桁に配置していきます。主桁との接合にはスタッド溶接や高力ボルトを用いるため、事前の測量に基づいた架設の割付けとミリ単位の位置合わせが不可欠です。よくある失敗は、パネル同士の継ぎ目や主桁との取り合い部分の隙間を塞ぐ処理が甘く、後工程で生コンクリートを打設した際にセメントペーストが橋の下へ大量に漏れ出してしまうことです。第三者被害やコンクリートの品質低下(ジャンカ)を招くため、バックアップ材や専用の止水テープを用いて隙間を完全に塞ぎ切る漏水防止処理を確実に行うことが、施工管理上の最大の勘所となります。
別の呼び方
合成床版敷設パネル架設
この工種の歩掛
人員・機械編成(歩掛)のデータが1件あります。建辞郎で見る →
橋梁工事の中での位置づけ
合成床版架設工は「橋梁工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはプレストレス(3語の説明に登場)です。この分類の24語は橋梁工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-08-01