対傾構
たいけいこう
対傾構とは
鋼橋の架設において、平行に並んで架けられた複数の主桁の間に、X字型やK字型、あるいはV字型に組み込んで設置される鋼製の斜め部材のことです。横風や地震などで発生する橋全体のねじれ変形を防ぎ、横方向の剛性を飛躍的に高めて主桁同士を一体化させる目的で取り付けられます。また、クレーンによる架設作業中においては、まだ不安定な状態にある主桁が風や自重で横倒しになるのを防ぐという、仮設材としての極めて重要な役割も同時に果たします。完成後の橋の耐久性だけでなく、施工中の安全を根底から支える二次部材であり、アングル(山形鋼)などの形鋼を組み合わせて工場で製作されます。
出典: 道路橋示方書・同解説(日本道路協会)
現場での使われ方・注意点
現場では主桁の架設と追いかけるようにして、クレーンで吊り上げながら高所作業車や吊り足場からボルト接合を行います。主桁には架設時のたわみやあらかじめ付けられたキャンバー(反り)があるため、ボルト穴がすんなりと合わないことが多々あります。ここでの最大の勘所は、ドリフトピンを打って無理やり穴を合わせたり、一部のボルトだけを強引に本締めしたりしないことです。これをやると橋全体に余計な応力が残留してしまいます。必ず全体を仮締め状態にしてなじませてから、指定された順序で均等に本締めを行い、マーキングで締め忘れを防ぐという基本手順を愚直に守ることが、品質確保の鍵となります。
別の呼び方
たいけいこうSway Bracing
橋梁工事の中での位置づけ
対傾構は「橋梁工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはプレストレス(3語の説明に登場)です。この分類の24語は橋梁工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-20