アーチ橋
あーちきょう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
アーチ橋とは
上向きに凸な半円や楕円などの曲線的な主構造を持ち、上部からかかる鉛直荷重を主に部材内部の圧縮力に変換し、両端の強固な土台であるアバットメントでしっかりと支える形式の橋梁です。弓形を意味する英語に由来しています。引張力に弱い石材やコンクリートを用いても長いスパンを架けられる力学的利点があるため、橋脚を立てることが難しい河川や険しい山間の渓谷を渡る工事などで採用されます。構成素材の違いによって、鋼アーチ橋やコンクリートアーチ橋があり、路面がアーチの上にあるか下にあるかで上路式や下路式といった種類に分類されます。
出典: 道路橋示方書・同解説(日本道路協会)
現場での使われ方・注意点
現場の鳶職人や土木作業員からはそのまま「アーチ」や「アーチ橋」と呼ばれ、美しい景観を作る一方で難易度の高い工事として扱われます。段取りの勘所は架設中の応力管理であり、アーチが完全につながって自立するまでは不安定な状態が続くため、仮設の支保工やケーブルクレーンによる仮吊りの張力を段階的かつ厳密に調整する必要があります。橋脚に荷重を垂直に下ろす桁橋とは異なり、両端の地盤に強い斜め方向の力がかかるため強固な岩盤が必要です。よくある失敗は、左右からブロックを張り出していく際に計測誤差が蓄積し、中央の閉合部で部材が噛み合わず接合できなくなることです。
別の呼び方
アーチ構造Arch Bridgeアーチ構造橋アーチ
橋梁工事の中での位置づけ
アーチ橋は「橋梁工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはプレストレス(3語の説明に登場)です。この分類の24語は橋梁工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10